死神探偵スズキ
作者:浦瀬ヒガタ 様 配布先:ass out〜ドン底〜

(2009/1/25)

13話までの感想。
とうとう完結……! 本当にお疲れ様でした。
シナリオコーナーに上がった瞬間は思わず声を出して歓喜したものだぜ……!

■12話
前回、かなり気になる引き方で終わったので若干心臓バクバクしながらプレイ。
死神さんのスズキへの悲痛な呼びかけが辛い。
謎解き。スズキの本名と、事の真相明かし。
これについては然程驚きはなく、すんなり受け入れられました。
前々から、それを匂わせる伏線や描写はありましたし。
しかし、『死似神』なんて名称は良く思いついたな、と感心しました。こう言う言葉遊びは大好きです。
で、それをスズキが作ったと。スズキって、実はかなり頭の良い人だったのか。
まぁ記憶を失くしてるせいもありますが、ちょっと頭の良いスズキが想像できなかったぜ。

戦闘。
なんかまた新しい逝きそびれの登場と、パピヨン化した田畑さんのせいでちょっと焦った。
ってか、修羅術式使うと服脱げるのか。北斗の拳みたく、力を込めると服が破れるのと同じで。
まぁそんなどうでも良いことはともかく。
新型の逝きそびれには然程苦戦せず。まぁいきなり強ザコ出されても困りますが。
田畑さんも、こっちがSPを温存していたおかげで楽に倒せましたし。
……うん、やっぱりワンちゃんが一番の強敵でした。

えぴ。
大したことないって言ってる割には息上がってるぞスズキ!
『捕獲は止めだ』って、死神さん捕獲するつもりだったのか。
死神さん、スズキがセットじゃないと死んじゃうんじゃなかったっけ。と疑問に。
……あー、始末するって言ってるけどスズキも生け捕るつもりだったのかな。
田畑堕つ。そして死神さんも……ってマジか!
ここはお約束的に接吻でもすれば蘇るんじゃ! って流石にそれはご都合主義過ぎるか。
なんだかんだでスズキがここまで生きられたのは死神さんのおかげだよなぁ、と回想で強く思う。
過去。病院にて。
この親しげな死神さんの喋り方から察するに、死神さんは元々スズキの恋人だったのかなぁ。
事故か何かで死んでしまったところをスズキが死似神術式で蘇らせた、とか。
……死神さんも、スズキの記憶が混乱してなければ、自分の名前を名乗るつもりだったんだろうな。
黒幕潰し。鈴木覚醒。
名前を間違えるとか何言ってんだと思ったら、エイ『ジ』じゃなくてエイ『シ』だったのね。
そして山田を撃ち殺して終了。続く。こ、この展開でまだ続くのか……!
いや、まだ怪しい人がいましたね。

■13話A
■■ト。記憶蘇ってるなら隠さなくても。
と思ったけども、隠すところが多い辺りまだ完全には覚醒してないのかな。
死神くん登場。こいつが本当の黒幕か!
前々から裏で色々動いていたみたいなので重要キャラだとは思ってましたが。
やっぱりなんかスズキに恨みを持ってるのかなー。

戦闘。
スズキ無双開始のお知らせ。今までのもやしっこっぷりがウソのようにバッタバッタと。
武装も一新。なんか別ゲーやってるかのような錯覚。爽快感が尋常じゃなかったぜ!
……が、肝心の死神くんまで色々温存しとかないと詰む辺りさすが。
あと、ゲームオーバー演出にさり気なく感心した。こうやって何度も何度も巻き戻したんだろうなー。

えぴ。
この言い草からすると、あれだ。
死神くんは死似神術式で生まれた死神じゃないっぽいなー。
でもって、やっぱりスズキの記憶は戻ってませんでした。
え、そんなガチ装備でそれを言うの!? とモニターに叫んだのは良い思い出。
ってか、死神くんはスズキに殺されたかったのか。復讐のためだと思ってたのに。
そしてループ。
……ああ、こう言うオチで終了だったのか……と、初回プレイ時は偉い落胆してた気がする。
――しかしインターミッションには『次のステージへ』が。

■13話B
13話はこっからが本番。
再び過去編へ。しかし、前回とは違いスズキ以外も名前が明らかに。
■■ト=霧人。病気で死ぬから殺してくれ! なんちゅーか男の世界へようこそ、な感じに。
スズキの言い分は尤も。他人を巻き込んで死ぬなんて迷惑すぎる。
そこから恋人の死に繋がると。なんちゅーか……同情の余地もないな、キリト。
ここで中途半端な死を遂げたから、未練が募って死神化した、って解釈で大丈夫なのかな。
……しかしなんの病気だったんだろう、なんとなく心臓麻痺っぽい死に方でしたが。

そして現在。
一気に進んで宝探し騒動の話へ。
焼き直しかな、と思いきやスズキが頭良さそうなことをちらほらと。
一見無関係な話も実は関連性があり。裏側の謎が読み解かれていく様子は見てて爽快でした。
今回は死神さんも生き残ってる! あぁ良かった……!
覚醒スズキかっけぇ、と思うものの、この微妙に偉そうな言葉遣いがなんだか慣れない。
元々とのギャップが。いやまぁこっちが元々なんですけど。
山田――もとい凪原会長も、スズキを見習ってエイジをエイシに直してたら良かったのに。(

そして何度目かの邂逅。いや、キリトとして認識するのはこれが初めて、かな?
やっぱこの二人がいないとこのシナリオは終われないよなあ。

戦闘。
負ける気がしない。一切。BGMの燃え効果も相まって軽くヘブン状態な私。
まあ、今思えば負ける気がしなかったのはSP自動回復の恩恵だったキガス。
途中で、過去のボス級逝きそびれが出てきましたが何のその。
あっさり倒してキリトへ臨む。
さすがに強かった。何度も巻き戻しされましたが諦めない。でも強くて涙目。
巻き戻しうざいなー、とか思いつつ、お遊びで減霊符を使ってみたら、驚くほど弱くなりました
ヒガタさんによると、これは救済策だとかなんとか。
最後はスズキの攻撃でフィニッシュ。
……その最後の攻撃でレベルが上がって、SP『信頼』をスズキが覚えた時は泣くかと思った。
ああ、ここでようやく、死神さんと本当の信頼関係が結ばれたんだな、と。
(たぶん偶然だろうけど)ここまで計算された作りだったか、死神探偵スズキ……!!

成就≒終幕。
そう言えば以前履歴でどーのこーのな話があったのを思い出す。
ってことはスズキもそのうちゾンビに、と思ったら大丈夫とのこと。執念半端ねぇ。
ここまで来るとある意味感心してしまうぜ。
が、今度はあっさり死ぬキリト。何て言ったのかはプレイヤーの想像にお任せ。
ループの代償。殺人容疑多数。まぁ、先読みして人撃ったりしてればなぁ……あの人の死体とかどうしたんだろ。
寂しがる死神さん。あぁもぅ可愛いなぁこの人。スズキもややデレ期に入った模様。
名前判明。くそ、こう言う演出には弱いぜ、私……!

エンディング。
神過ぎて泣いた。この演出はヒガタさんならではだよなぁ。
一瞬ipodのアレに見えたのは気のせい。うん、きっと気のせい。
これは実際に見ないと凄さが伝わらない。少なくとも、私の拙い文章じゃ伝えきれません。


総評。
なにからなにまで、一際高いクオリティを誇るシナリオでした。
話が迷走することも、内容が破錠するようなこともありませんでしたし。
もう既にあちこちで言われていますが、エンディングの作り込みは異常とも言える逸品。
シナリオ作者のヒガタさんが持ち得る武器をフルに使い切った演出だったと思います。
今までド派手な演出が少なかった分、最後の最後で際立ると言うか。
……とにかく、完結本当におめでとう御座います。
楽しみなシナリオが、また一つ減ってしまう寂しさもありますが、今はただ完結を喜びましょう。

(2008/11/1)


10〜11話の感想。

■10話
スズキはいつだって金欠。
そこへ依頼。今までのパターンからしてこの人も裏があるんだろうなー。
調査中、ちょうど近いので山田組の事務所へ。……と思ったら空き地だったとさ。
まさか、全員幽霊でしたーとか、そんなオチじゃないですよな。
ここら辺で、そろそろ何か繋がりそうな気配が。でもまだ情報不足で推測が出来ない。
一連の依頼が全て仕組まれた物だったとかそんな感じ……か?

戦闘。
むっちゃくちゃキツかった!
敵は硬いわスズキはモヤシっ子だわで死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ。デスのオンパレード。
これ、素でクリアできるのん? とヒガタさんに問い合わせようかと思ったくらい。
ひたすらクイックロードで生き延びた記憶しか。

えぴ。
依頼人=犯人と言うオチ。
しかし何の為、って言うとスズキに関係したことなんだろうなー。
謎の封筒。ここからいよいよ佳境に、と思いきや返済の催促。
この辺のセンスが秀逸でした。

■11話
ホラーには付き物の恐怖スポット! 病院の登場!
霊安室に不審者なんて、もう確実にゾンビフラグじゃないか。
相変わらずクオリティの高い聞き込みが終わり松本刑事と遭遇。
この人も結構怪しい人間だよなー。
死神さんいやがる。なんだろう、死神の嫌がるような何かがあるのか。

戦闘。
やっぱりゾンビじゃないかー!!
スズキのみでの戦闘がハラハラものすぎて心臓に悪い。
暫くすると松本刑事登場。ああ、やっぱりそっち方面の人だったのか。
やけにあっさりと死神さんを受け入れてると思ったら。
ゾンビを全滅させ、病院ロビーへ。……で、やっぱり今回も依頼人が犯人、と。
戦闘BGMがKOEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!!
うおうおうおう……テンション上がるような下がるような感じだ。
今回も結構キツかったですが、一体ずつ撃破して行けばなんのことはない!
ただ、ボスの耐久度はちょっとおかしいと思った。このヘタレプレイヤーめ!

エピ。
スズキの怒り爆発。そりゃあ当然そうなるでしょうなー。
『あんなものを作り出さなければ』って、まさか死神さんだろうか。
それか、あのワンちゃんとかか……?
謎が一個解決したかと思えば増えるは深まるわ。
そして、意味深に携帯電話が鳴り響き終了。

相変わらず安定して面白い。
次回の更新で完結だそうですので、伏線やらをどう纏めるのかが非常に興味深い。
しかし、戦闘難易度がそろそろ辛くなってきてヌルプレイヤーには大変だ。
……私だけか?

(2008/6/4)


全話総合感想。

浦瀬ヒガタさんが作成されたオリジナル等身大シナリオです。
タイトルで何故か敬遠していたのですが、ふと思い立ってプレイしてみると、これがまた面白いこと。
下手なハデさが無く、全体的に作風がキチンと纏まっていたのが好感触。
内容は、探偵のスズキさんと、彼に付き添う死神さんの心温まるブラッドフルストーリー。(※間違っています
『死神』と言う単語からデスノートを連想したのですが、
別にノートに名前書いたら誰か死ぬとかではなく、力押し。
主人公である死神探偵スズキも、探偵の癖に推理して解決することはあまりなく、やはり力押し。
今のところ、彼の推理による解決が少ないので、いつか推理で解決するようなお話も見たいところ。
最新話までぶっ続けてプレイした後、
『あァーこう言うのやりたかったァァ――――ッッッッ』
と言う気持ちがフツフツと湧き上がった、久々の良作シナリオでした。
もうね、アレです、大好きです、こう言うの。

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