■第6回SRC学園シナリオコンペ■
作者:SRC学園のなかまたち様 配布先:学園コンペ運営委員会
(2009/8/14) 総合感想。 遅ればせながらレビュらせて頂きます。今回のコンペのテーマは『限界』。 第六回は、投稿された作品の平均レベルの高さでは、歴代コンペの中でも随一ではないでしょうか。 それほど名作が揃っている、と断言できます。 それでは、私がプレイした順に、謹んでレビューをさせて頂きます。 『OVER THE LIMIT!』作者:シャアペン 様 妹が兄を超えるまでの成長を描く物語。 限界についての語りは分かりやすかったですね。 ただ、それぞれのキャラの個性がイマイチ感じられなかったのは残念。語りに重きを置きすぎたのかな。 戦闘部分は非常に長く、言ってしまえば苦痛に近い作業だったのは残念。 と言うより、この戦闘自体、この物語に必要なものなのかが疑問でなりません。 最後は結局、妹は兄に勝てず終わる、と言うのは結構好みな展開でしたが。 『夢密室』作者;俳諧 様 本格推理物シナリオ。 主人公が淡々と推理をするのではなく、 選択肢を用意してちゃんとプレイヤーに考える余地を与えているのが非常にグッド。 ただし間違えると問答無用でゲームオーバー。私は答えを得るまで二回死にました。 この真相は中々泣けた。彼女が単に正体不明の人物のままで終わらなかったからだなー。 ただ、彼女が犯人だと間違えた場合は残留思念に殺されますが、これはもっとホラーな死に方でも。 『騎士としての在り方』作者:回天 様 実に王道な成長物語。 限界と言う物の見方の相違。個人としての限界と、長としての限界。 テーマに沿って物語を丁寧に描写しようとしてる感があって好感触。 戦闘も割とあっさりさっくりとしていて良かった。 取り立てて珍しい部分がある訳でもありませんが、シンプルに纏められていた良作でしたね。 『途』 作者:ベニヤ板 様 無常観漂う異色シナリオ。 行き着く先は違えど、そのどれもが彼の限界に達した姿を表してる、と言うことでしょうか。 シナリオ、と言うよりは読み進めるノベルのような内容でしたが、中々哲学的で楽しめました。 続きはいつか! |