Imitation Traitor 〜英雄志願者〜
作者:成上権太郎 様 配布先:別館・さーばんつ

(2009/8/14)

第二話まで。

プロローグ。
幹雄が実は大事なファクターだったで御座るの巻。
なるほど、こう言う役回りなら確かに初っ端から存在させといて良かったのかもなあ。
でも、若干、次郎が四郎の息子だと理解するのが早いかな、と思った。
面影が似てるとかでなく名前だけで判断していたので。

なんだろう、前も言ったような気がするけど、次郎はヒーロー向きじゃない子だな!
改造人間だから、と優越感に浸って他人を見下してる節があるのかもしれないけど。
でも、これは自分の衣食住を面倒見てくれる人間に対して思うセリフじゃないだろう、幾らなんでも。
それと対比して、嶋田さんが良い人すぎるのが、なんともまぶしい。
今のところ、感情移入しやすいのは圧倒的に嶋田さんだけど、どうなるか。

戦闘。さっくりと。
カクレオン、強そうだと思ったらキック一発であっさり撃沈したで御座る。
嶋田さんが消火器を持って事前に申し合わせたかのように登場したのに、やや違和感が。
これはなんだろう、伺ってたのかなあ、チャンスを。
でも彼の性格なら真っ向から戦いに参加してても良かった気もするし。
そして、倒せたのは嶋田さんのおかげなのに、歯向かう相手の区別云々を言うのはどうなの、次郎。

エピローグ。
協力してくれることになりましたとさ。ツンデレか、ツンデレなのかこの子!
うーん、次郎が何を信条にして戦っているのかが凄く気になる。
彼がここまで捻くれる理由もそこにあるのかな。
そも、改造人間になってしまった経緯がイマイチ分からない。
後々、説明はあるんだろうけども。

シンプルに面白かった。
新キャラが更に二人増えたのでちょっと困ったけど、
まあ、まだまだ序盤なので、今後の展開に期待ー。

(2009/8/2)

第一話まで。

成上さん作のオリジナル変身ヒーロー物シナリオ。
昭和の仮面ライダーを彷彿とさせる敵組織の名前といい、改造人間設定といい、
実に王道な世界観が展開されていてグッドでした。
ただ、タイトルから察するに、どうもただ王道を行くだけではなさそうな予感が。
まぁ、現在リリース分で、その片鱗は伺えますね。
あの記者さん、絶対主人公だと思ってた。まさか、蓋を開けてみればあんなシニカルボーイが主役とは。
でも格好付けなセリフを良く喋る辺り、冷めてるように見えてもヒーローの血は流れているんだろうなあ。
この辺りの切り口は、実に成上さんらしい。
今後、熱血漢の嶋田さんが、ニヒリストの次郎を諭して公正させたりするんだろうか。

それから気になった点。
一話からキャラクターが10人ほど出てきたので把握が大変でした。
取り敢えず、次郎と嶋田さんだけ捉えておけば良いんだろうけども。
ただ桃子と幹雄は、別にこの話で出すことないんじゃないかなー、とも思った。
まぁ、単に私の主観なんですけども。

戦闘。ヒーロー無双かと思いきや中々に辛い辛い。
嶋田さん、幾ら正義のためだからって、わざわざ戦いに出ることないだろうに!
ここは素直に次郎単騎の方が良かったんじゃないだろうか。

一話で大体のバックボーンは出来上がっているシナリオ。
あとは、そこからどう肉と味を付けていくのかに期待したいですね。


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